どうも、blueblazeです。
日本選手のメダルラッシュで熱気ムンムンの東京オリンピック。
ですが、その裏には暗い話題も。
陸上女子ベラルーシ代表のクリスチナ・チマノウスカヤ(Krystsina Tsimanouskaya)がチームからの母国ベラルーシへの帰国命令を拒否し、ポーランドに亡命することが決定しました。
その理由が、ルカシェンコ大統領による独裁政権からの圧力を恐れたからだというのです。
そして、本日日本時間の午前3時にポーランドの首都・ワルシャワに到着したとの報せが入りました。
ここでふと、疑問に思ったことがあります。
「チマノウスカヤの亡命先はなぜポーランドなのか?」
「ポーランドって、治安は大丈夫なのか?」
「もし仮にベラルーシに帰国したら、具体的にどんな罰を受けるのか?」
ということです。
同じように思われた方も多少なりともいらっしゃるのではないかと考え、今回はチマノウスカヤ選手がポーランドに亡命した理由や現地の治安、そしてベラルーシに帰国した場合にどんな罰が待ち構えているのか、少し調査してみました。
それでは、一緒に見ていきましょう。
ポーランドに亡命したチマノウスカヤのプロフィール
生年月日:1996年11月19日
種目:100m走
今回の騒動の発端となったのは、チマノウスカヤ選手がベラルーシの代表コーチから予定にないはずのリレーへの参加を強要され、これを自身のInstagramで批判したことでした。
これによりチマノウスカヤ選手は、チームによって母国へ強制帰国させられそうになったようです。
更に深く掘り下げると、驚くべき事実が。
コーチからの「国民は『(指示に従えば)生きられたのに愚かだった』と言うよ。誰に何を証明したい?」と脅迫じみた発言をしたのに対し、「誰にも何も証明したくない。私はただ走りたいだけ」と泣き出しそうになりながら反論したというのです。
このことについて、母国のメディアは「売名行為」などと批判しているようですが、ルカシェンコ大統領による影響が報道関係者にまで及んでいるということには驚きを隠せません。
夢を背負って臨んだはずのオリンピックで死の恐怖と隣り合わせになってしまうような事態に陥ってしまったことは、非常に心が痛みます。
チマノウスカヤの亡命先はなぜポーランド?理由は?
欧州には、ベラルーシ政府の独裁体制に抗議する国が多数あり、チマノウスカヤ選手の亡命先であるポーランドもその一つです。
当然、反体制派への風当たりは強く、ポーランドやウクライナに亡命する人も後を絶たないのだとか。
実際、チマノウスカヤ選手の旦那さんも既にウクライナに亡命しているそうです。
チマノウスカヤ選手はベラルーシ反体制派を支援する団体の手引きによって、在日ポーランド大使館から人道配慮によるビザが発給されたことで同国で引き取られることに。
ポーランドは、年間150人ものベラルーシ人に対して人道支援のためのビザを発給していることもあり、ビザ発給が受けやすいそうです。
更には、チマノウスカヤ選手は両親にも「どこの国に亡命したらいいか教えて欲しい」と相談しており、そこで両親が挙げた国名がポーランドだった。
これが此度の選択における決め手となったようです。
チマノウスカヤの亡命先のポーランドの治安はどうなの?
チマノウスカヤ選手の亡命先であるポーランドですが、肝心の治安はどうなのでしょうか?
2000年代初めこそ一時的に治安の悪化が起こったものの、現在では警察による取り締まりが強化され安定してきたそうです。
外務省が発信する危険度レベルは0で、テロのリスクも現時点ではほとんどなく他の欧州諸国よりは比較的安全であるとのことです。
しかし、置き引きやスリといった事件が日本よりも多く発生しており、実際日本人にも多くの被害者が出ています。
もしも旅行する際は、身の周りの荷物や貴重品は厳重に管理することが重要です。
もしチマノウスカヤが帰国したらどんな罰を受ける?
もしもベラルーシに帰国した場合、どのような処罰を受けることになるのでしょうか?
チマノウスカヤ選手本人は「投獄される」とだけ発言していますが、その後は恐らく最悪の事態となるということがポーランド亡命が決まった時のチマノウスカヤ選手の安堵の声からも容易に想像できます。
最近でも、ギリシャからリトアニアに向かって飛行していた旅客機がベラルーシ領空内で緊急着陸を命じられ、搭乗していた反体制派メディアの編集者が拘束されたり、ウクライナで活動していた反体制派活動家の男性が遺体で発見されたりと、ベラルーシ反体制派の人々に関する不穏な事件が相次いでいます。
他国に亡命しても必ずしも安全が保証されるとは限らないことがこれらの事例からも分かりますし、チマノウスカヤ選手の無事を祈るばかりです。
チマノウスカヤがポーランドに亡命のまとめ
- チマノウスカヤが代表コーチから予定外のリレーへの参加を強要され、これを自身のInstagramで批判したことで、チームによって母国へ強制帰国させられそうになった。
- 更には、コーチからの脅迫も・・・。
- ベラルーシ反体制派を支援する団体の手引きによって、在日ポーランド大使館から人道配慮によるビザが発給されたことで同国で引き取られることに。
- チマノウスカヤは両親にも「どこの国に亡命したらいいか教えて欲しい」と相談しており、そこで両親が挙げた国名がポーランドだった。
- ポーランドの治安は他の欧米諸国と比べて良好だが、置き引きやスリなどの犯罪は日本以上に多発している。
- チマノウスカヤ本人は「投獄される」とだけ発言していますが、その後は恐らく最悪の事態に・・・?
今回は、「チマノウスカヤはなぜポーランドに亡命した?理由の罰はどんなで治安は?」ということでお送りしました。
母国メディアとは対照的に、IOCからも世界中からも絶賛された今回の日本の対応。
チマノウスカヤ選手の安全を心から願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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