どうも、blueblazeです。
富山県富山市で、先月恐ろしい出来事が起こりました。
富山市内の飲食店にて、おひたしを食べたお客2人が意識不明となり病院に運ばれたというのです。
その食材の正体は・・・
なんと、”トリカブト”だったのです。
この飲食店の店主は、山菜の一種・モミジガサと間違えてトリカブトを採取してきてしまったそうですが、それほどまでに酷似しているものなのでしょうか?
今回はそんなモミジガサとトリカブト、間違えると超危険な2種の特徴や違い、見分け方を調査してみましたので、一緒に見ていきましょう。
モミジガサの特徴は?
学名:Parasenecio delphiniifolius
目:キク目
科:キク科
茎の高さ:60~80㎝
モミジガサの花はどんな花?
出典:https://matsue-hana.com/Graphics/lgal/11793.jpg
蕾が複数本に枝分かれしており、そこから小さな白い花びらが作られます。
因みに、モミジガサの花言葉は「罪と罰」「幸福な日々」とのことです。
今回の事件に於いて、飲食店の利用客が誤ってトリカブトが提供されてしまったことで、その花言葉とは裏腹にあわや生命の危機に瀕してしまったことは、何たる皮肉でしょうか。
モミジガサの生息地は?
日本全国に分布しており、山地の多湿な樹林の林床や林縁に生えているようで、群生して生えているパターンが大半のようです。
トリカブトの特徴は?
学名:Aconitum
目:キンポウゲ目
科:キンポウゲ科
属:トリカブト属
トリカブトの花はどんな花?
出典:https://tenki.jp/suppl/kous4/2016/10/12/16361.html
その強毒性故にメディアでも多く取り上げられているのもあり、蝶のような形をした紫色の花であるという認識が一般的かと思いますが、他にも白、黄色、ピンクといった色の花もあるそうです。(見るからに禍々しい)
開花時期は、8~10月頃と言われています。
因みにトリカブトには、「人嫌い」「復讐」といった花言葉があるようですが、イメージにピッタリですね(苦笑)
トリカブトの生息地はどこ?
種類によって様々ですが、例としてヤマトリカブトは東北地方から中部地方にかけて分布しており、こちらも山の林内に生えていることが多いようです。
モミジガサとトリカブトの違いは?
上2つの見出しでモミジガサとトリカブト、それぞれの特徴を大まかにご紹介してきましたが、最大の相違点は、言うまでもなく毒の有無でしょう。
そして、花も全くの別物というのが分かりましたね。
ところが、両者の葉は非常に似通っており、モミジガサを収穫する段階では極めて区別が付きにくいとされています。
それでは、いよいよ次の見出しでモミジガサとトリカブトの葉の見分け方を見ていきましょう。
モミジガサとトリカブトの見分け方は?
出典:https://mikawanoyasou.org/data/momijigasa.htm
出典:http://plantidentifier.ec-net.jp/ss_torikabuto.html
いきなりモミジガサとトリカブト、双方の葉の写真を並べていきましたが、上がモミジガサで、下がトリカブトです。
この写真で違いが分かりますでしょうか?
そう、
- 深裂の仕方
- 葉自体の輪郭
が違うのです。
まず、1.についてですが、モミジガサよりもトリカブトの方が深裂が少なく、多くても5深裂しかしていません。
そして、2.については、モミジガサが刺々しい形であるのに対し、トリカブトは若干丸味を帯びています。
と言っても、これらの差異も本当によく見比べてみないと分からないもので、更には同じ地点に並んで生えている確率も低くはなく、今回の富山市の飲食店のご主人が間違えるのも納得ですね。
それでも、間違えると超危険(大事なことなので何回でも言います)であることに変わりはなく、ここでの目利きの有無が文字通り生死の境目と言えると思いますし、収穫に際しては、やはり専門家に立ち会ってもらうのが得策と言えそうです。
間違えると超危険!モミジガサとトリカブトの見分け方のまとめ
- モミジガサの花は、花冠が5本に枝分かれし、外側に大きく捲れた白が基調の極めて小さな花びらが特徴的。
- 一方トリカブトの花は、蝶のような形をした紫色の花が一般的。
- モミジガサとトリカブトの酷似した葉の見分け方は、深裂の仕方と葉自体の輪郭!
今回は、「 間違えると超危険!モミジガサとトリカブトの違いや見分け方は?」ということでお送りしました。
今回の富山市のお二人は、辛うじて一命を取り留めたそうですが、一歩間違えれば悲惨な状況になっていたであろうことは想像に難くなく、トリカブトの恐ろしさを改めて実感しました。
皆様も、モミジガサを始めとした山菜を収穫される際は、くれぐれもご注意頂きたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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