北別府学のGVHD(移植片対宿主病)の症状や治療法、慢性と急性の違いは?

スポーツ

どうも、blueblazeです。

 

元プロ野球選手で野球解説者の北別府学(きたべっぷ・まなぶ)さんが、自身がレギュラーコメンテーターを務める広島ホームテレビ「みみよりライブ 5up!」に出演し、昨年1月に成人T細胞白血病(ATL)で療養に入って以来約1年2か月振りに現場復帰を果たしました。

現役時代は広島で通算213勝を挙げるエース投手として活躍していた北別府さんですが、5月に骨髄移植を受けてから7か月後に移植片対宿主病(GVHD)という合併症にかかり再入院していました。

今回は、GVHDとはどんな病気でどんな症状が発生するのか、治療はいかにして行うのか、そして慢性と急性の違いは何なのかといった点を少し調査してみました。

 

それでは、拙文ですがどうぞ最後までお付き合い下さい。

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GVHD(移植片対宿主病)とはどんな病気?

人体に入ってきた微生物や異物は通常、リンパ球によって対外に排出されます。

要するに免疫ですね。

しかし、GVHDという合併症にかかると、骨髄移植後に生着したドナー由来のリンパ球がレシピエント(移植対象となる患者)の正常細胞を異物として認識して攻撃してしまうのです。

臓器移植後も大抵の場合拒絶反応との闘いが付き物ですが、当然ながら骨髄移植も例外ではないということですね。

移植後1か月以内に起こる急性のものと移植後3か月以降に起こる慢性のものがありますが、詳細は下の見出しで解説していきます。

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GVHD(移植片対宿主病)の症状は?

今回の北別府さんのように嘔吐や下痢などの消化器症状の他、発熱、発疹、黄疸、口内炎、皮膚の硬化といった症状が発生すると言われています。

北別府さんは上記の症状のせいで、身体を動かすことすらもままならない状態だったそうです。

重症化すると命に直結する危険性があるということですが、医師の適切な処置によりすぐに携帯を使用出来る状態にまで回復して良かったとつくづく感じます。

GVHD(移植片対宿主病)の治療法は?

気になるGVHDの治療法は、ステロイド(塗り薬、飲み薬)を用いた治療がメインですが、効果が不十分な場合はミコフェノール酸モフェチル、抗胸腺細胞グロブリンといった免疫抑制剤やヒト間葉系幹細胞を使用することがあるようです(急性の場合)。

 

慢性だと主に症状に合わせて処置を施します

例)皮膚→塗り薬、目→点眼薬

それでも不十分な場合は飲み薬で対処すると言われています。

慢性と急性の違いは?

慢性と急性の違いを下の表にまとめてみました。

慢性 急性
発症時期 移植後3か月以降 移植後6日~1か月以内
症状 口内炎、嘔吐、下痢、目の乾き、皮膚の硬化他 嘔吐、下痢、黄疸、皮膚のかゆみ・痛み他
治療法 ステロイド(塗り薬、飲み薬)、点眼などを症状毎にピンポイントで行う ステロイド(塗り薬、飲み薬の他、中等症以上で点滴)が主体だが、効果が見られない場合、ミコフェノール酸モフェチル、抗胸腺細胞グロブリンなどの免疫抑制剤やヒト間葉系幹細胞を使用
治りやすさ 数か月単位で長期に渡る治療が必要 数日以内で治癒することもあれば長期化することもある

北別府さんの場合、骨髄移植から7か月で発症したので慢性のものであると思われます。

 

症状だけ見ると急性の方が怖そうという印象を受けますが、慢性も慢性で長期間の治療が必要となり日常生活に支障が出るため、どちらも非常に厄介で白血病が寛解したからといって油断は禁物だと思いましたね。

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北別府学のプロフィール

生年月日:1957年7月12日

出身地:鹿児島県曽於市

身長:181㎝

ポジション:投手

投球・打撃:右投右打

まとめ

元広島のエース・北別府学さんは”通算214勝目”を目指し、現在リハビリに励んでいる最中です。

一日も早く万全な状態で”マウンドに上がれる”時が来ることを願っています!

 

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